近代ヨーロッパ略史
19世紀から1945年までのヨーロッパの出来事。各国が手を取り合ってナポレオンの進撃を阻止し、揺らいだ体制を絶対王政によって立て直しを図るも崩壊。ビスマルクの鉄血政策でドイツを統一。植民地争奪戦や宗教・民族問題が激化して二度の世界大戦が勃発。
| 西暦 | 出来事 |
|---|---|
| 1801 | フランスがローマ教皇とコンコルダートを締結 |
| 1801 ~ 1922 | グレートブリテン及びアイルランド連合王国が成立 1800年の合同法によりグレートブリテン王国とアイルランド王国が合併。1921年のアイルランド独立戦争を経て1922年にアイルランド自由国として分離するまで続いた。 |
| 1804 | ナポレオンがフランス皇帝に即位 |
| 1805 ~ 1806 | 第三次対仏大同盟 フランスの勝利 |
| 1805 | トラファルガーの海戦 ナポレオン戦争における最大の海戦で、イギリスが勝利する。 |
| 1806 ~ 1807 | 第四次対仏大同盟 フランスの勝利 |
| 1806 ~ 1813 | ライン同盟結成 ドイツ諸侯がフランスと同盟したことにより神聖ローマ帝国が解散。1813年のナポレオン敗退と共に解体。 |
| 1806 | ベルリン勅令(大陸封鎖令)発令 イギリスへの経済封鎖 |
| 1807 | イギリスが奴隷貿易を廃止 |
| 1807 | プロイセンの革命 軍制改革、自由主義改革、農民解放、行政機構の刷新などを行った。ナショナリズムの高まり。 |
| 1807 ~ 1808 | フィヒテが「ドイツ国民に告ぐ」を連続講演 ナショナリズムが高まりドイツ統一へと向かう |
| 1809 | 第五次対仏大同盟(オーストリア戦役) フランスの勝利 |
| 1811 | ラッダイト運動 産業革命に伴う機械化によって失業を恐れたイギリス中・北部の手工業者が起こした機械破壊運動 |
| 1812 | ロシア戦役 ロシアの大勝。ナポレオン戦争の転換点となる。 |
| 1812 ~ 1814 | 米英戦争 ガン条約によって終結 |
| 1813 ~ 1814 | 第六次対仏大同盟 同盟側の勝利。ナポレオンは退位に追い込まれた。有名なライプツィヒの戦いもこれに含まれる。 |
| 1813 ~ 1907 | 第一期グレート・ゲーム イギリスとロシアの中央アジアをめぐる覇権争い。ロシア第一革命によって中断される。 |
| 1814 ~ 1815 | ウィーン会議 ナポレオン戦争終結後のヨーロッパの秩序再建と領土分割を目的とした会議。これにより絶対王政が復活。 |
| 1815 ~ 1871 | イタリア統一運動 統合と革命、独立戦争を経て1861年にイタリア王国建国を宣言し、1871年にローマへ遷都。 |
| 1815 | ワーテルローの戦い 流刑となっていたナポレオンが帰還し再び皇帝となり第七次対仏大同盟の撃破を目指したが敗北。百日天下。 |
| 1820 | スペイン立憲革命 絶対王政の復活に対する革命。革命は失敗に終わるがウィーン体制を揺るがし、植民地の独立運動が加速した。 |
| 1821 ~ 1829 | ギリシャ独立戦争 ギリシャがオスマン帝国からの独立を巡って起こした戦争。1821年に独立宣言を行い、列強三国の介入もあり1829年のアドリアノープル条約によって自治国としての独立が承認される。 |
| 1825 | デカブリストの乱 ロシア史上初のツァーリズム(皇帝専制)打破と農奴解放を要求した反乱 |
| 1830 | フランス7月革命 復古した王政を再び打倒した |
| 1830 | ベルギー独立革命 オランダからの独立を果たす。完全な独立は1839年。 |
| 1833 | イギリスで奴隷制度廃止 |
| 1834 | ドイツ関税同盟発足 経済的統一を促したためドイツ統一の下地となった |
| 1840 ~ 1842 | アヘン戦争 イギリスが清に勝利して南京条約を締結。 |
| 1846 | イギリスで穀物法廃止 1815年から施行されていた穀物価格の高値維持を目的とした法律を撤廃。自由貿易体制が確立された。 |
| 1848 ~ 1849 | 諸国民の春(1848年革命) ヨーロッパ各地で起こった革命の総称。これによってウィーン体制は崩壊。 |
| 1851 | 第1回ロンドン万博博覧会開催 史上初の国際博覧会 |
| 1853 ~ 1856 | クリミア戦争 ロシアがフランス・オスマン帝国・イギリスなどの同盟軍との間に起こした戦争。同盟軍が勝利。 |
| 1856 ~ 1860 | アロー戦争 イギリス・フランス連合軍が清に勝利し天津条約、北京条約を締結。 |
| 1857 | 1857年恐慌 アメリカを発端とした金融危機。グローバル化が進んだことによる史上初の世界規模の経済危機。 |
| 1861 | ロシアにて農奴解放令制定 |
| 1862 | ビスマルクがプロイセンの首相に就任 ドイツ統一の中心人物で鉄血宰相の異名を持つ |
| 1864 | 第一インターナショナル(国際労働者協会)結成 世界初の国際政治結社。労働者と社会主義者が主体となって創設。 |
| 1865 ~ 1900 | 第二次産業革命 ドイツ、フランス、アメリカの工業力が向上したことで化学、電気、石油、鉄鋼などの分野で技術革新が進んだ。 |
| 1866 | 普墺戦争 プロイセンとオーストリアの戦争。プロイセン側の勝利。 |
| 1867 ~ 1871 | 北ドイツ連邦が成立 1871年にドイツ帝国が成立するまで続いた |
| 1869 | スエズ運河開通 |
| 1870年代 | ロシアにてナロードニキ運動 農民の啓蒙と革命運動の組織化 |
| 1870 ~ 1871 | 普仏戦争 ビスマルクがエムス電報事件でフランスとの対立を煽り開戦させた。プロイセンの勝利。 |
| 1870 ~ 1940 | フランスで第三共和政成立 |
| 1871 ~ 1918 | ドイツ帝国成立 北ドイツ連邦を母体としてプロイセン国王がドイツ皇帝に即位。これによりドイツ統一が果たされた。 |
| 1873 | 三帝同盟 フランスの包囲と孤立を目的としたドイツ、ロシア、オーストリアの同盟。 |
| 1878 | ドイツで社会主義者鎮圧法制定 |
| 1881 | ロシア皇帝アレクサンドル2世暗殺事件 |
| 1882 | ドイツ・オーストリア・イタリアの間で三国同盟締結 秘密軍事同盟 |
| 1886 ~ 1889 | ブーランジェ将軍事件 反議会主義・反共和主義的政治運動。選挙で圧勝するもクーデターは未発に終わりブーランジェはベルギーに亡命。 |
| 1889 ~ 1920 | 第二インターナショナル結成 |
| 1890 | ビスマルク失脚 |
| 1894 | ドレフェス事件 フランス陸軍のユダヤ人がスパイ容疑で逮捕された冤罪事件。反ユダヤ主義が加速した。 |
| 1897 | シオニズムが始まる ドレフェス事件をきっかけに始まったユダヤ人自ら国家を建設しようという運動。1948年にイスラエルが建国されてユダヤ国家が誕生した。 |
| 1899 | オランダにて万国平和会議開催 オランダのハーグで開催されヨーロッパをはじめとした26ヵ国が参加。日本や清も参加している。ハーグ陸戦条約が採択され、ダムダム弾の使用禁止などを規定。 |
| 1902 | 日英同盟 イギリスが栄光ある孤立を放棄しロシアの南下政策に対する備として日本と同盟を結んだ |
| 1904 | 英仏協商 ドイツに対抗するために締結。これによって長年の対立関係に終止符が打たれた。 |
| 1905 | 血の日曜日事件 ロシアで行われた労働者による平和的な請願行進に対して軍隊が発砲し、多数の死傷者を出した事件。 |
| 1905 ~ 1907 | ロシア第一革命 血の日曜日事件を発端に反政府運動と暴動がロシア全土に飛び火した。 |
| 1907 | 三国協商(イギリス・フランス・ロシア) ロシアが日露戦争で敗戦したことがきっかけで英露協商を結んだことから三国協商が成立。 |
| 1908 | ボスニア・ヘルツェゴビナ併合 オーストリアが併合を宣言した事件 |
| 1911 | アムンセンが南極点到達 |
| 1911 ~ 1912 | 伊土戦争 イタリアの勝利。イタリアがオスマン帝国を圧倒する様子がバルカン半島諸国を後押しすることになる。史上初の空軍による地上攻撃を記録した戦争でもある。 |
| 1912 | ロシア社会民主労働党からレーニン派が独立 ボリシェヴィキが結成され、その特徴はそのままソビエト連邦共産党へ引き継がれる。 |
| 1912 ~ 1913 | バルカン戦争 バルカン同盟締結後に同盟国がオスマン帝国に宣戦布告した戦争。バルカン同盟の勝利。 |
| 1914 | サラエボ事件 オーストリアの王位継承者とその妃がセルビア人テロリストに暗殺された事件 |
| 1914 ~ 1918 | 第一次世界大戦 サラエボ事件を受けてオーストリアがセルビアに最後通牒を発したことから連鎖的に起こった大戦。構築されていた同盟網が一気に発動された結果瞬く間に主要な欧州列強が参戦することとなった。 |
| 1915 ~ 1917 | イギリスの三枚舌外交政策 1915年フサイン・マクマホン協定、1916年サイクス・ピコ協定(秘密裏)、1917年バルフォア宣言をそれぞれ行った |
| 1917 | ロシアで二月革命 ロシア帝国が崩壊して後のソビエト連邦設立に繋がる |
| 1918 ~ 1922 | 連合国のシベリア出兵 ロシア革命軍に囚われたチェコ軍団を救出することを名目に連合が共同出兵した干渉戦争。 |
| 1919 ~ 1943 | 第三インターナショナル(コミンテルン)結成 国際共産主義運動の指導組織 |
| 1919 ~ 1920 | ドイツ労働者党設立 1920年に国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)に引き継がれた |
| 1919 | ヴェルサイユ条約締結 第一次世界大戦における連合国とドイツとの間で締結された講和条約 |
| 1919 | アメリカが金本位制に復帰 これを契機に各国も次々と復帰した |
| 1920 ~ 1946 | 国際連盟発足 1945年に発足した国際連合に継承されて解散 |
| 1921 ~ 1922 | ワシントン会議 アメリカ主催の史上初の国際軍縮会議。以降の戦後秩序をワシントン体制と呼ぶ。 |
| 1921 ~ 1924 | ハイパーインフレーション 第一次世界大戦の敗戦によって国内生産が低下し供給不足になったことが原因。ドイツでは1兆倍のインフレが発生。他にポーランド、ハンガリー、オーストリア、ロシアで発生。 |
| 1922 ~ 1943 | イタリアでクーデターによってファシスト党政権が成立 1924年末に独裁宣言を行い1929年に一党独裁が確立。1943年に解散。 |
| 1922 ~ 1991 | ソビエト社会主義共和国連邦成立 1991年にゴルバチョフが大統領を辞任、最高会議が連邦の解体を宣言してソ連は崩壊した |
| 1925 | ロカルノ条約締結 7つの協定の総称。ヨーロッパ 7ヵ国の安全保障や仲裁、相互援助などの条約。 |
| 1928 | パリにて不戦条約締結 15ヵ国が署名し、最終的に63ヵ国が批准した |
| 1929 | 世界恐慌 アメリカの株価大暴落が発端となり世界的に起こった経済恐慌。およそ10年間続いた。 |
| 1930 | ロンドン海軍軍縮会議 イギリス、アメリカ、フランス、イタリア、日本の5ヵ国にて。 |
| 1931 ~ 1932 | 金本位制からの離脱 世界恐慌によって機能しなくなったため1931年9月にイギリスが離脱したことを契機に全ての国が金本位制を離脱した。 |
| 1933 ~ 1945 | ナチスが政権与党となりヒトラーが首相に就任 独裁政権が始まる。1945年に解散 |
| 1936 ~ 1939 | スペイン内戦 フランコ率いるナショナリスト派による反乱が発端となって起こった内戦。反乱軍が勝利してフランコによる独裁体制が確立された。 |
| 1937 | 日独伊防共協定締結 1936年に日本とドイツで結んでいた協定にイタリアが加盟。1939年にはハンガリー、スペイン、満洲が参加。 |
| 1938 | ドイツがオーストリアを併合(アンシュルス) |
| 1938 | ミュンヘン会談 イギリス・フランスがヒトラーの要求を全面的に認めミュンヘン協定が締結される。翌年チェコスロバキアが解体される。 |
| 1939 ~ 1945 | 第二次世界大戦 ドイツがポーランドに侵攻したことによって始まる。枢軸国と連合国による大戦。 |
| 1940 | 日独伊三国同盟 |
| 1941 | 大西洋憲章 |
| 1942 | 連合国共同宣言 枢軸国と徹底的に闘うことの宣言 |
| 1943 | イタリアが連合国に無条件降伏 |
| 1944 | ブレトン・ウッズ協定締結 連合国通貨金融会議にて締結された。アメリカドルが基軸通貨となる。以降ニクソンショックまでこのブレトン・ウッズ体制が続く。 |
| 1945 ~ 1989 | 東西冷戦 1945年2月のヤルタ会談から始まり1989年12月のマルタ会談にて終結 |
| 1945 | ドイツが連合国に無条件降伏 |
| 1945 | ポツダム協定 アメリカ、フランス、イギリス、ソ連によるドイツの分割統治 |
| 1945 | 国際連合発足 |